アルバイトすら続かない僕は自分自身に見切りをつけて
なんでもいいから一番簡単で自分だけで出来る仕事をしようと思って
不用品回収業者を始めました。23歳の時です。だから、もう15年も前の話になります。
ノウハウもまるでなかったし、今よりも若い分だけ人間的にも非常にだらしなかった僕の生活は困窮を極めました。
貧乏に打ちのめされて途方にくれていたころ、金になりそうなものを目を皿のようにして探していたころのことです。
拡声器を鳴らしながら軽トラで町を巡回中に仕出しのお弁当屋さんに呼び止められました。
数点の廃品を出していただき、さらに売れ残りの弁当を頂き、さらにはご主人から
12:00過ぎたら売れ残りだからいつでも取りに来ていいよ。との温かいお言葉が今も忘れれません。
(そのお弁当屋さんはオフィスへの宅配専門のお弁当屋さんだったので)
それからご厚意に甘えて、何度も弁当屋さんに足を運び、お弁当を頂いた記憶があります。
渡る世間に鬼はなしだなぁとその時、しみじみ感じました。